ジョブズのデザイン哲学は見た目にあらず
アップルの故スティーブ・ジョブズ氏は数々の名言を残していますが、そのひとつに” Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.” というものがあります。デザインは、それがどのような見栄えで、どのような感じを与えるか、といった見た目のことだけではなく、どのように機能するのかが大切、といった意味合いです。
見た目にどれだけ美しくデザインされたモノであっても、それが使いづらい、現実のニーズに即していないものであれば役に立たないというプロダクトデザインについての彼なりの哲学なわけです。
このジョブズ流哲学が産み落とした代表例がMacであり、iPod・iPhone・iPadであるわけです。モノとしてのプロダクトデザインであると同時に、これらはソフトウェアなしではただの機械、箱なわけですから、それを機能させるためのソフトウェア、ひいてはハードウェア、ソフトウェアの双方が一体となったUI(ユーザーインタフェース)にこそ、この哲学の真髄を見て取ることができるのです。
といった前置きはさておき、今月の月間特集では槌屋ヤックのトヨタ60系ハリアー専用アイテムを集めています。セダンの乗り心地、快適性をクロスオーバーさせたラグジュアリーSUVとして新たなジャンルを切り拓いたハリアーは、スタイリングにおいても際立つ存在感を放っています。
そのハリアーの内装デザインや各パーツの素材を細部まで研究し、あたかも標準装備あるいはメーカーオプションのような自然な装着感を実現しながら、ドライバーや同乗者の利便性向上を追求したのが槌屋ヤックの車種専用品シリーズ。クルマとドライバーのUIとも言えるインテリアデザインにおいて、オリジナルを損なうことなく、そこに機能性、利便性を付加することにチャレンジした商品であると言えます。
たとえば、エアコン送風口に取り付ける「エアコンドリンクホルダー(60系ハリアー専用 運転席用)」は、ピアノブラック調パネルにシルバーのアクセントでアダルトな魅力を演出するハリアーのインテリアに対し、黒艶+シルバーのデザインで統一感を持たせながら、室内空間に自然に溶け込むエレガントなフォルムが際立つ逸品と言えるでしょう。エアコン吹き出し口に取り付けるタイプなので、ホルダーに入れた飲み物を適温に保ってくれるのも嬉しいですね。
このほか、フタにプッシュオープン式の開閉機構を採用した「サイドBOXゴミ箱 運転席用」、ディーラーオプションの9インチナビゲーションシステム用に開発された「ナビシェード」、USBポートを2基増設し、未使用時はフタを閉めておける「コンソール電源BOX」の計4アイテムを動画で紹介しています。
けっして主役になることはないアイテムかもしれませんが、車内空間にさりげなく存在する名脇役としてさまざまなシーンでキラリと光る小技を披露してくれることは間違いないでしょう。
初代は1997年発表、国産ラグジュアリーSUVの先駆であるトヨタ・ハリアー。現在は3代目であるが、一時その座をレクサスRXに譲った時代もある。エンジンは2リッターガソリンと2.5リッターガソリンの2本立て。2.5リッターエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドモデルも用意される。価格は2,880,000~4,597,714円。