ホームフォーカスガチンコレビュー<噂のカーグッズ試してTRY>キズ消しを謡う商品ってホントに消えるのか!?
2014年4月1日

ガチンコレビュー<噂のカーグッズ試してTRY>
キズ消しを謡う商品ってホントに消えるのか!?

失敗してしまった補修に再チャレンジしてみた!

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一度は補修してみたものの、間に合わせのペイントが凸凹だったり、不自然さが余計に目立ってしまうようなキズ補修の失敗作。「あちゃ~」って感じですよね。でも、あきらめるのはまだ早い!

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再補修するのはこの部分。大まかな手順は、
失敗した箇所の補修塗料を削り、水洗い、脱脂できれいにする → 補修箇所の周囲をマスキングする → 補修箇所に下塗り剤を吹きかける → スプレー塗料で補修する → 光沢を出すクリア塗料を吹き付ける → 補修箇所の境界部分をボカシ剤で目立たなくする
となります。再補修なだけに時間も手間もかかりますが、そこは根気よくチャレンジしましょう。

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キズの1.5倍程度の面積を水に濡らした耐水サンドペーパーで研磨し、失敗した塗料を削るとともにキズ自体もきれいにします。

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この耐水サンドペーパーには、粗目の100番、320番、600番、1000番の4種類がセットされています。

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320番のサンドペーパーで塗料を剥がし、次に600番に変えてさらに表面を整えます。

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磨き終えるとこんな感じに。これが元々のキズです。

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水に濡らしたタオルで汚れや研磨の屑などをきれいに拭き取ります。

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次に使うのが脱脂洗浄剤のシリコンリムーバーです。塗料を使うときには欠かせない前処理のひとつですね。

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水拭きした箇所にシリコンリムーバーを吹き付け、乾いたきれいなクロスで吹き上げて油汚れを落とします。ここまでが前処理となります。

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スプレーペイントが飛び散らないように施行箇所周辺のボディーやタイヤをマスキングします。

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今回、使ったのはこちらの商品です。

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マスキングができたら、「よしっ、準備完了! さぁ、塗るぞ!」と意気込むその前に、もうひとつの前処理が重要です。

使うのはこの「バンパープライマー」という商品。プラスチック製バンパー、ドアミラー、ウレタン製スポイラーに補修塗装を施す際の下塗り剤です。ウレタンやプラスチックは塗装が付きにくい材質。この下塗り剤が塗料の密着性を高め、ハガレにくくしてくれるというわけです。

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もうひとつの重要なポイントがこの当て材となるものを用意することです。適当な大きさの段ボールをキズの大きさに合わせて切り抜いておきます。

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ボディーから少し離した状態でこの当て材を動かしながらキズおよびその周辺に下塗り材をスプレーします。こうすることで周辺に飛び散るスプレーダストを防ぐことができるわけですね。また、スプレーは当て材から吹き付け始めて、横へ移動させるのがコツだそう。吹き付け終わったら、30分程度放置して乾燥させたうえで塗装します。

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ここで使う塗料は、この「カーペイント」。耐候性が高く、防サビ効果もあるスプレー塗料です。メーカー純正色に合わせて調色されているので、購入前に愛車のカラーナンバーをチェックしておきましょう。

カラーナンバーがわからない場合は、武蔵ホルトのホームページで検索することができますよ! キャンディカラー用や輸入車用も用意されています。ただし、塗り方や経年による変退色、気象条件などにより色相が正確にマッチしない場合もあるとのこと。

武蔵ホルトペイント商品検索

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では「カーペイント」で塗料を吹き付けてみましょう。下塗り材のときと同様に塗装箇所の大きさに合わせて切り抜いた当て材を用意します。当て材をボディーから少し離し、当て材から25センチ程度の距離でスプレーしましょう。このときも吹き付けのスタートは当て材から。

塗り方は薄めが基本。最初は多少の塗り残しがあってもOK。10分程度の間隔を空けて、3~5回塗り重ねながらきれいに仕上げましょう。

塗り終えたら1時間程乾燥させます。

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塗料が乾いたら、このクリアペイントで上塗りします。メタリック系、パール系、マイカ系の色では必ずこれを使って光沢を出します。

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これも間隔を置いて数回、補修塗装部分より一回り大きめの範囲に吹き付けます。注意したいのは、特に最初の1~2回は薄く吹き付けること。厚く塗ってしまうと、先に塗った塗料が溶け出しムラになってしまうそう。

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光沢も出て、とてもきれいに仕上がりました。ところが、塗装箇所の周辺に境界線のようなものが! これがスプレーダストと呼ばれるものです。

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このスプレーダストを目立たなくするにはボカシ剤を使います。光沢を出す効果もあります。

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スプレーダストが気になる範囲に広くボカシ剤を吹き付けましょう。

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境界線も見えなくなり、全体がきれいに仕上がりました。すごい! まるでプロの仕事みたいでちょっと感動モノ?

この状態で1週間乾燥させ、コンパウンドで磨き上げれば完成! ふう~。今回はちょっと大変でしたね。でも手間がかかった分だけ仕上がり具合にも超満足できるはず。これぞDIYの醍醐味ですね。

では、最後にもう一度、下の動画↓↓で手順やポイント、注意点をおさらいしてみましょう!

いかがでしたか、今回の<噂のカーグッズ試してTRY>企画? 各商品の特性をきちんと理解したうえで、手順を間違えずに使えば、自分でも比較的にお手軽にキズ補修ができる(しかも、きれいに!)ということが実証できたのではないでしょうか? 今度はアナタがレッツトライ!

最後に、企画実現にご協力いただいた武蔵ホルト株式会社の石井さん、ホントにありがとうございました!

商品に関する問い合わせ先:カスタマーサービスセンター 電話0120−039−462

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